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福島・森合に「はなみずき書店」 元県立美術館学芸員が開く

店内の様子

店内の様子

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 「はなみずき書店」(福島市森合、TEL 090-1490-5677)が12月25日、福島市森合にオープンした。

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 店主の荒木康子さんは、福島県立美術館に勤めていた経歴を持つ。オープンのきっかけについて、荒木さんは「定年退職後は本屋をやろうと10年以上前から考えていた。昨年はテナントを探しながら、店舗を持たずに市内のイベント出店や受注販売などの活動をしていた。イベントを通じて、改めて店を持ちたいという気持ちが強まり、いい物件が見つからなかったが、それならば自宅の一部を改修して店舗にしようと決意し、オープンに踏み切った」と話す。

 店名の由来について、荒木さんは「娘が生まれた時、母と庭にハナミズキの木を埋めたことがあり、ハナミズキは思い入れのある植物。枯れることなく、今日まで育ってくれたハナミズキの木のように長く店を続けたいという思いを込めている」と話す。

 本は新刊を用意し、人文書や小説、美術書を並べる。店内には約800冊を取り扱う。荒木さんは「今回は海外の小説を置いているのが特徴。最近、海外でも翻訳される小説が増えているが、まだなじみがないジャンルでもあるので、皆さんが新しいジャンルに触れるきっかけになれば」と話す。「小説を通じて世界の文化を知ってもらい、小説で世界を旅してほしい」とも。

 店内には、ドリンクを提供するカフェスペースも用意する。メニューは、石巻市の紅茶専門店「ティーベルティーファクトリー」の紅茶、伊達市の漢方薬販売店「港屋漢方堂薬局」の和紅茶、「エルダー・フラワー・ドリンク」(以上500円、本の購入客は450円)。席数はテーブル席2席。「小さな店舗だが、ゆっくりしていってほしい」と荒木さん。

 オープンを迎えて、荒木さんは「手探りの中でのオープンだが、お客さまの声を聞きながら店づくりをしていきたい。緊張もあるが、新しい出会いがあることが楽しみでもある。これから楽しいことができるように頑張りたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は13時30分~19時30分。月曜・火曜・水曜定休。オープンを記念して、本の購入客先着50人に「特製ブックバック」を進呈する。

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