食べる 暮らす・働く 学ぶ・知る

「リバービーチコーヒー」が10周年 福島に北欧「浅いり」文化根付かせる

「リバービーチコーヒー」店主の高橋誠さん

「リバービーチコーヒー」店主の高橋誠さん

  • 0

  •  

 コーヒー店「RIVERBEACH COFFEE(リバービーチ・コーヒー)」(福島市南沢又、TEL 080-6035-8116)が、コンテナ店舗での営業を始めてから11月19日で10周年を迎えた。

[広告]

 店主の高橋誠さんは11年前、「HIRANAGA COFFEE(ヒラナガ・コーヒー)」(福島市飯坂町)で飲んだエチオピア産のコーヒーに衝撃を受けたのが、コーヒーの世界へのめり込むきっかけだった。「それまでコーヒーに興味はなかった」という高橋さんは、この出合いを機に週2~3回のペースで半年間通い詰めながら、自信でもコーヒーの知識とドリップ技術習得に取る組む。イベント出店の手伝いなどで来場者から「おいしい」と評価を得たことが、開業への大きな自信につながったという。

 当時、都内ではサードウエーブコーヒーのブームが起き始めていた。高橋さんは「東京ではやり始めているのを知り、これは3年後くらいに福島にもその流れが来ると予測した。知人の勧めもあり、10年前に金谷川のコンテナ店舗で営業を始めた」と振り返る。

 店のコンセプトについて、高橋さんは「ノルウェーのブランド『フグレン』に強く影響を受けたノルディックローストと呼ばれる北欧スタイルの浅いりコーヒーを提供している。内装や照明にも北欧のテイストを取り入れ、『浅いりコーヒーの魅力を福島で広めること』を核に据えている」と話す。店名「リバービーチ」は、「住所の『川原』を英訳したという偶然性から採用した」とも。

 10周年を迎えて、高橋さんは「開業当初は浅いりコーヒーの文化はなかなか浸透しなかったが、ここ2~3年でようやく若い世代を中心にはやり始めた手応えがある」と話す。これまでを振り返り、特に印象的な出来事として「コーヒーが苦手だった若い人が、店のコーヒーをきっかけに魅力に目覚め、通ってくれるようになった」ことを挙げる。「福島の浅いり文化の『きっかけ作り』『ベース作り』を担えたのでは」とも。

 今後の目標については、「知識を詰め込むのではなく、純粋に『おいしいから、おいしい』と感じるシンプルなコーヒーの楽しみ方を、若い世代だけでなく年配の方々にも届けたい。街全体が自然にコーヒーに親しめる環境づくりに貢献したい」と意気込みを見せる。

 営業時間は、月曜・水曜・木曜=14時~21時、土曜=10時~18時、日曜・祝日=10時~17時。火曜・金曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース