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福島・五老内の居酒屋「せなみ」、震災やコロナ禍乗り越え20周年

店主の渡辺良重さん(右)と渡辺けい子さん(左)

店主の渡辺良重さん(右)と渡辺けい子さん(左)

 居酒屋「せなみ」(福島市五老町、TEL 024-534-4881)が4月1日で20周年を迎えた。

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 店主の渡辺良重さんは、福島市内の居酒屋「ふじよし」の営業を経て、2006(平成18)年に知人の紹介で現在地へ移転。屋号を自身の出身地である新潟県村上市の地名から「せなみ」と改め、妻のけい子さんと二人三脚でのれんを守り続けてきた。

 看板メニューは、創業以来の「毎日通える価格設計」を象徴する「晩酌セット」。ドリンク2杯に焼き鳥3本、小鉢1品が付く内容で、長年1,000円を維持してきたが、昨今の物価高騰を受け、今月1日から1,300円に改定した。良重さんは「断腸の思いでの値上げだが、それでも『安い』『変わらず通う』と声をかけてくれるお客さまには感謝しかない」と話す。

 料理のこだわりは、備長炭で焼き上げる串焼き。肉巻きおにぎりから着想を得た「納豆肉巻き」や、炭火で脂を落として香ばしく仕上げる「鶏皮餃子(ギョーザ)」(各300円)などをそろえる。良重さん自身が新潟の海で釣り上げた鮮魚も不定期で提供するほか、「〆張鶴(しめはりづる)」「大洋盛」などの村上の地酒を中心に、常時5種類ほどの新潟酒を取りそろえる。

 けい子さんは「接客で大切にしているのは『2回目から常連さん』という合言葉。初めてのお客さまにも気後れさせないアットホームな空間づくりを徹底している。20年続けてきて、今では店とお客さまの垣根を越えた絆をたくさん育むことができた」と話す。良重さんは「外から中が見えにくい店構えだが、勇気を持って扉を開けてくれた人への感謝を忘れたくない。お客さま同士の結婚や出産など、人生の節目に立ち会えるのが何よりの喜び」とも。

 20周年を迎え、良重さんは「今日まで、店に足を運んでくれたお客さまに改めて感謝したい」と話す。今後については「この先5年、10年と体が続く限りカウンターに立ち続けたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は17時~22時。日曜・月曜・祝日定休。4月21日~25日には、佐渡の銘柄をそろえた「越後地酒を飲む会」を開催予定。期間中、良重さんが釣った魚の提供も計画しているという。

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