福島市出身の大学生・山崎湊(みなと)さんが9月8日、全日本ボクシング選手権の東北ブロック予選大会フェザー級に福島県代表として出場し、優勝した。
キックボクシング歴9年、ボクシング歴2年の山崎さん。キックボクシングのプロを目指していたが、高校2年、12月の試合で右足前十字靭帯・半月板断裂の大けがをした。手術後、キックの復帰ができずにいる時、ボクシングに出合ったという。山崎さんは「キックボクシングからボクシングへ転向したが、福島県ボクシング連盟の方々の協力で試合に出場してきた。そこで結果を残せたため、大学にボクシングで進んだ」と話す。
大学入学後、他選手の体の大きさやフィジカルの強さに苦戦していたという。同大会に出場するに当たり、自身より階級上の選手やさまざまな戦法を持つ選手とスパーリングをするなどして、練習を重ねてきた。「今大会では、今までで一番しっくりくる戦い方ができた」と振り返る。
本戦出場に際し、山崎さんは「本戦では、オリンピック選手や全国優勝選手などの強者がたくさん出場する。優勝する気持ちで、今まで以上に練習に気合を入れて頑張りたい」と意気込みを見せる。
全国9ブロックの代表による本戦は11月26日から、ひがしんアリーナ(東京都墨田区)で開催される。