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二本松の西谷棚田 河津桜と菜の花が見頃

二本松の西谷棚田の河津桜と菜の花が現在、見頃を迎えている

二本松の西谷棚田の河津桜と菜の花が現在、見頃を迎えている

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 二本松の西谷棚田(二本松市郭内・二伊滝)の河津桜と菜の花が現在、見頃を迎えている。

河津桜と菜の花のコントラストが楽しめる

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 日本の棚田の多くは、食料供給、国土の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承など、多面的な機能を持ち、大きな役割を果たしてきた。同所は2022年、棚田地域の活性化や棚田が持つ多面的な機能に対する認知向上と協力参加を目的に、農林水産省が優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」に選定された。

 西谷棚田保全会が中心になり、棚田周辺の環境保全活動、河津桜や菜の花の植栽・維持管理、太陽光エネルギーで発電・蓄電するイルミネーション設置、田んぼに作品を展示する「手作りかかしまつり」に取り組むほか、正月には火まつり「左義長(さぎちょう)」を開催。田植え体験、ホタル観察会なども行っている。

 同会会長の渡辺久司(ひさし)さんは「この一帯を代々複数人で継いできた。親から譲ってもらった田んぼなので、きちんと引き継いでいきたい。手間のかかる棚田だが、良しあしはある。棚田を維持できなくては農家としてやっていけない」と話す。休耕地活用として2023年から、二本松の酒造「大七酒造」と協力し、コシヒカリや山田錦などの米作りを始めたほか、今年に入ってから、ハナミズキとハナモモの植栽も行った。

 「河津桜は満開。菜の花は長く楽しめる。疲れを癒やしてもらえたら。足を運んでもらって、棚田の良さを感じてほしい」と渡辺さん。

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