老犬介護とペットケアを核とした複合施設「ペットケアサービス みんとの杜（もり）」（福島市下野山神、TEL 050-5448-8290）が10月10日、福島市下野寺にオープンした。

　施設のコンセプトは「笑顔あふれるペットのもう一つのおうち」。老犬のための「老犬ハウス」をはじめ、ペットホテル、ドッグカフェ、ドッグランを併設し、ペットに関わるさまざまなニーズに応える拠点を目指す。

　オープンのきっかけについて、店主の舩山亜紀子さんは「前職で保健所に勤務していた際に『老老介護』の現実を目の当たりにした。高齢の飼い主が高齢の犬の世話を続けられず、保健所に持ち込まれるケースも少なくなかった。行き場を失った老犬たちが安心して過ごせる場所をつくりたかった」と話す。

　提供するサービスは、小型犬から大型犬までを対象にデイサービス、ショートステイ、ルームステイの3プランを提供する「老犬ハウス」、ペットホテルやドッグラン（事前予約制）、土曜・日曜・祝日限定で営業するドッグカフェ（予約不要）。

　ドッグランは、大型犬もストレスなく遊べるよう広い敷地を確保。「街なかでは運動不足になりがちな犬が思いきり走れる場所に」と舩山さん。「ドッグカフェは飼い主同士が情報交換できる場として開放し、今後はペットケアセミナーの開催も予定。家庭でできるケアについて学べる場づくりを目指したい」とも。

　開業に向けては約3年をかけて準備を進めてきた。オープンを迎え、「保健所勤務の経験や、動物に支えられた経験を生かし、今度は私が恩返しをしたい」と舩山さん。「ここに来ればペットの全てを安心して任せられる、そんな存在になれたら」と意気込みを見せる。

　営業時間は9時30分～18時30分。時間外対応は要相談。