「雑貨&喫茶&ギャラリー ぽてん」(二本松市金色)が11月27日、二本松・金色にオープンした。
築約50年の空き家を改装した同店。基礎工事以外は、店主の春日麻里(まり)さん自らDIYで改装を手がけた。「(自身の)理想とする空間を形にする」ため、できる限り自分の手で施工したという。席数は10席。
春日さんは同市出身。オープンのきっかけについて、春日さんは「大阪の芸術大学へ進学し、一度は華やかな世界に憧れ上京したが、外に出たことで地元の風景の良さに改めて気付いた。卒業後にUターンした際、地元に若い人が集まれる場所が少ないと感じ、『自分でそんな場所を作りたい』と開業を決意した」と話す。「約10年以上かけて物件を探し出し、開業にこぎ着けることができた」とも。
店名について、「『ぽてん』は『ポテンシャル』に由来する。二本松のポテンシャル、自分のポテンシャル、ここに来る人のポテンシャルにつながるきっかけを作りたい」と春日さん。通常はカフェとして営業するほか、ギャラリーやワークショップ、レンタルスペースとしても活用できる「何でもあり」の場所を目指す。店内では、春日さんが作家「をしり」として制作した雑貨も販売する。
カフェメニューは、本宮市産の米粉を使った手作り菓子や二本松市内にある菓子店の商品を提供するなど、周辺地域とも連携を図る。店内には手作りのキッズスペースのほか、授乳やオムツ交換ができるスペースも完備し、老若男女問わず利用しやすい環境を整えた。
オープンを迎え、春日さんは「長年の構想を経て、ようやくスタートラインに立つことができた。お客さまからも『こんな場所がなかったので、うれしい』と喜んでもらえている」と話す。今後については、「皆さんに楽しんでもらえるイベントなども企画していきたい。二本松でやりたいことがあれば、一度相談してほしい。一緒に考えていければ」と呼びかける。
営業時間は10時~16時。営業日はインスタグラムで知らせる。