福島市飯野町で福島学院大生が収穫した巨大ニンニク「UFOのエレファントガーリック」の販路拡大が進んでいる。
UFOの目撃情報が多いことから「UFOの里」と呼ばれる飯野町のNPOと福島学院大学が提携し、栽培・収穫した同商品。提携のきっかけについて、同大の木村信綱教授は「この商品は3年前からNPO法人『結倶楽部』が栽培していた。販路拡大や販売戦略を考えるため、当校のゼミで請け負うことになった」と振り返る。「耕作放棄地の再利用として栽培していければ」とも。
同商品は通常のニンニクの5倍から10倍の大きさに成長するが、匂いは通常の14分の1。火を通すとジャガイモのようなホクホクとした食感になり、ニンニク独特の辛みや苦みはあるが、匂いは少ないのが特徴。無農薬にこだわり、9月に種を植えて翌年の6月に収穫する。「今年は2500株を収穫し、そのうち2000株は次回の種として保存する」と木村教授。
7月1日からは試験流通として、「いちい街なか店」(福島市栄町)で店頭販売している(1個648円、5日まで)ほか、市内の飲食店で同商品を使った料理を提供する。同商品を使ったメニューを提供する「La UNION(ラウニオン)」(大町)の伊藤さんは「当店ではスペイン風のスープ『巨大ニンニクのド・アホスープ』を1日10食限定(単品380円、5日まで)で提供する。匂いが少ないので、罪悪感なくニンニクを食べられる」と話す。
木村教授は「来年は極力大きく成長させたものを販売したい。業務用の販路も確保していければ」と意気込みを見せる。