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国見に「どぶろく」を生かしたレストラン「彩季亭」 脱サラしどぶろく醸造、町民の憩いの場に

オープンした「彩季亭(さいきてい)」の外観

オープンした「彩季亭(さいきてい)」の外観

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 「どぶろく特区」に認定されている国見町に醸造所とレストランが併設した「彩季亭(さいきてい)」(国見町山崎北町田)が9月16日、JR藤田駅前にオープンした。

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 「どぶろく特区」として昨年8月に認定を受けた同町。同店オープンのきっかけについて、調理責任者の井内良則さんは「国見に住んで20年。町は高齢化が進み、飲食店などは閉店を余儀なくされている状況で、さみしい町にしたくないと思った。自分にできることはないかと考え、飲食店をできないかと思い、共同経営者と一緒に店をオープンした」と振り返る。

 桑折町の食品工業に勤めていたという井内さんは昨年5月に早期退職。脱サラして「どぶろく」醸造を始めた。今年9月に「どぶろく」を初出荷。井内さんは「用意した400本がほぼ完売している」と話す。販売する「どぶろく」は720ミリリットル(直売価格=1,400円)と、300ミリリットル(同=600円)の2種。同店での店頭販売の他、町内の道の駅「国見あつかしの郷」(藤田日渡二)や「山形屋酒店」(山崎太子堂)でも販売する。「2回目の出荷へ向け仕込みを始めた」と井内さん。

 同店のレストランは席数が20席、木目を基調に落ち着いた雰囲気に仕上げる。提供するメニューはオムレツプレートを中心とした「Aランチ」とカレーセットの「Bランチ」(以上、1,000円)。新型コロナウイルス感染症対策として席数を10席に減らし、スタッフのマスクの着用や入店時のアルコール消毒、店内の換気など対策を取る。

 井内さんは「子どもからお年寄りまで集まれる憩いの場にできれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時30分~14時、17時~21時(夜の営業は10月から)。日曜・月曜・火曜定休。

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