伊達の工務店「カノウヤ」(伊達市保原町字万所、TEL 024-575-2308)が9月、屋根修理に関する独自の「失敗しない屋根修理のガイドライン」を作成した。
ガイドライン作成のきっかけについて、社長の樋口静克(きよかつ)さんは「去年の2月と今年の3月の震災直後、瓦屋根修理に関する問い合わせが殺到した。半年が経過した現在でも屋根にブルーシートをかけている家や復旧工事中の家があり、復旧の遅れに胸が痛んだ。ガイドラインを作ることで県外業者とも連携して、少しでも早い復旧に全力を尽くしたいと思った」と振り返る。
ガイドラインでは、耐震性や自然災害に強くなるガイドライン工法の推奨を施工の流れや施工事例を用いながら示す。ガイドラインは図解や写真入りで、全38ページ。「瓦屋根は災害に弱いという風評を払拭したい」と樋口さん。
震災の影響が残る相馬やいわき、双葉エリアなどからの問い合わせが相次いでいるという。今後について、樋口さんは「ガイドラインを通じて、今後の屋根修理の際に信頼できる業者をも見極める一つのヒントになればうれしい」と話す。
ガイドラインは無料。同社に問い合わせにて取り寄せることができるという。