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福島・鎌田に民泊施設とサウナ小屋 駐車場兼広場を地域コミュニティーの場に

昭和の家「anzu」前の広場でオープンをアピールするオーナーの浪木克文さん

昭和の家「anzu」前の広場でオープンをアピールするオーナーの浪木克文さん

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 一棟貸しの民泊施設「昭和の家anzu(あんず)」(福島市鎌田、TEL 080-5565-7450)が7月1日、福島市鎌田にオープンする。

「昭和の家anzu」1階の交流スペース

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 閑静な住宅街の中にある同施設。オーナーの浪木克文さんは2021年3月に住宅を購入し、東京から移住。同敷地内に空き家の一軒家とアパートがあったため、それぞれ改修を進め、同年9月に最大4人収容可能な一軒家の民泊施設「昭和の家ume(うめ)」をオープンし、観光客などを受け入れている。

 今回新たにオープンする、アパートだった建物を改修した「anzu」は6人収容可能で、1階には宿泊客が自由に利用できるキッチン、シャワールーム、交流スペースがあり、2階は寝室となっている。かつて五右衛門風呂があった建物脇の一角には、新たにサウナ小屋「goemon(ごえもん)」を新設した。

 オープンのきっかけについて、浪木さんは「敷地内に広い駐車場兼広場があるので、地域の人と宿泊利用者が交流できる場になれば、と民泊事業を思いついた」と振り返る。「お客さまからは『昭和レトロな雰囲気が落ち着く』と好評で、リピーターも増えている」という。これまでの利用客の割合は、日本人3割、外国人7割で、観光や県外からの冠婚葬祭の宿泊拠点、ペットとの宿泊など用途はさまざま。

 NPO法人「きっかけ食堂」の福島拠点としての運営もスタートする。同NPOは東日本大震災を風化させないため、毎月11日に全国各地でイベントを開催。東北の食材を使った料理や酒を提供し、東北や震災について考えるきっかけにしてもらうことを目的にしている。今後は3カ月に1度、11日のイベントで福島県を特集し、同施設を拠点とした福島県へのツアーも予定している。

 今後について、浪木さんは「2棟合わせて10人ほどの団体受け入れも可能になるので、民泊施設としてさらに幅広い用途で使ってもらえるのでは」と期待を込める。

 利用料金は、anzu=2万円~、ume=1万4,000円~。サウナ小屋「goemon」のプライベート利用(2人)は3時間4,000 円~。

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