福島・宮下町の雑貨店「ドロップス」(福島市宮下町1、TEL 024-533-2928)が2月末で28年の営業に幕を下ろす。
店主の下釜典子さんが1997(平成9)年に万世町の万世町通り沿いにオープンした同店。2005(平成17)年に現在の場所に移転した。「子どもから大人まで皆が楽しめる雑貨店」をコンセプトに北欧雑貨、キッチン雑貨、麻製品、インテリア雑貨、オーガニック食品、ベビーギフトなどさまざまな商品を取りそろえ、地元の常連客だけでなく、県外から初めて来店する客も多かった。
閉店の理由について、店主の下釜典子さんは「約2年前から知り合いの造園会社で造園について勉強している。勉強していく中で興味が深まり、今後は植物に関わる仕事がしたいと思った」と話す。「長年続けてきた雑貨店は、今後はオンラインショップや機会があればイベント出店などで細々と続けていきたい。今の店は卒業して、次のステップに進んだと思ってもらえれば」とも。
インスタグラムやフェイスブック上では閉店を惜しむ声が見られるほか、長年「まちの雑貨店」として市民の生活を支えてきたことに感謝の声が寄せられている。
下釜さんは「28年間、震災やコロナ禍を乗り越えて何とかやり続けることができた。最初は、こんなにも続くと思っていなかった。今まで通ってくださった皆さまに感謝し、また新たな形で皆さまにお会いできることを楽しみにしてる」と話す。
営業時間は11時~19時。火曜定休。閉店に伴い、2月末まで全品2割引で販売する(一部商品除く)。