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タウンマップ「会いたい街、ふくしま」 福島のローカルメディアが発行

タウンマップ「会いたい街、ふくしま」の発売をアピールするデザイナーのごしまさん(右)と齋藤友希さん(左)

タウンマップ「会いたい街、ふくしま」の発売をアピールするデザイナーのごしまさん(右)と齋藤友希さん(左)

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 福島市を拠点に活動するローカルメディア「YOUNiiiiQ(ユーニーク)」が6月9日、オリジナルタウンマップ「会いたい街、ふくしま」を発行した。

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 発刊のきっかけについて、デザイナーのごしまさんは「福島で生活をしていて『福島には何もない』という声をよく耳にする。そんな中で『私たちは福島の魅力をちゃんと知っている』と返せるような視点をマップに込めて、届けたいと思った」と話す。「今回の企画を通じて、改めて観光地ではない福島だけど、また会いたくなる人がいる。それがこのまちの魅力だということに気が付けた」とも。

 同マップは、ユーニークのメンバーが実際に足を運び、「誰かに紹介したい」と感じた福島市内約40店舗を掲載する。「掲載店は、単に人気・話題といった基準ではなく、『紹介したい店主がいる』『会話が生まれる空気がある』など、感覚的な価値を重視して選んでいるのが特徴」とごしまさん。

 表紙のイラストには、福島を象徴するモチーフ「桃」「日本酒」「円盤餃子(ギョーザ)」「土湯こけし」を描く。その上で、クレーンゲームが人をつかみ上げている様子を中心に据え、「福島にもさまざまな名産品や象徴するものがある中で、私たちは『人』を入り口にしたまち案内を選びたいという思いがあり、イラストでその思いを表した」とごしまさん。

 マップは無料ではなく、300円での有料販売とした。ごしまさんは「必要な人に、まちの空気と一緒に届けたいという思いから、メンバー内で何度も議論を重ねて導き出した決断。単なるガイドではなく、感覚や関係性を媒介する『手触りのある地図』としての魅力や価値を感じてもらえれば」と話す。

 同プロジェクトでは、グーグルマップ上に店をマッピングするほか、QRコード付きショップカード・ステッカーの制作、プロジェクト紹介用のランディングページ(LP)も展開。「手に取った人が実際に店を訪れ、まちとのつながりが生まれるような設計にした」という。

 ごしまさんは「地図をきっかけに、人と人、人とまちがつながる福島を感じてほしい。一人でも多くの人が福島を訪れるきっかけになれば」と期待を込める。

 価格は300円。市内の書店や雑貨店、飲食店とオンラインショップで取り扱う。

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