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福島「旧二階堂家住宅歴史資料館」が1周年 築300年の古民家活用

二階堂家の住宅主屋を活用した「旧二階堂家住宅歴史資料館」

二階堂家の住宅主屋を活用した「旧二階堂家住宅歴史資料館」

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 「旧二階堂家住宅歴史資料館」(福島市上鳥渡、TEL 080-3320-0451)が6月1日で1周年を迎えた。

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 江戸時代に代々名主を務め、近世には蚕種業や地主業で地域に深く関わってきた二階堂家の住宅主屋を活用した同館。主屋は建築から約300年が経過していると見られ、2024年3月には登録有形文化財として登録されている。

 開館のきっかけについて、館長の横井教仁(ゆきひと)さんは「2018(平成30)年にこの家を購入した当初、資料館にするつもりはなかった。しかし、掃除を進める中で見つかった古い資料や道具の価値に気づき、これは残さなければと思い保存と活用を決めた」と振り返る。

 館内には、明治時代の卒業証書や戦前の教科書、戦争関連資料、養蚕養に使われた道具、写真、家具や日用品など、当時の暮らしを物語る品々約1万点を展示している。

 見どころは展示品だけではなく、「大きなかまどや太い梁(はり)、部屋の上部に設けられた使用人の部屋など、今では見られなくなった建築様式そのものも大きな魅力」と横井さん。「移築されることなく、建物も敷地も当時のまま残っているのは珍しいと思う」とも。

 開館から1年がたち、横井さんは「地域の年配の方々の来館が多いが、県外からバスを乗り継いで訪れた方もいた」と横井さん。今後については、「興味を持った人がいつでも訪れられる場所として、マイペースで続けていけたら」と話す。

 開館は水曜の10時~16時。入館無料。

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