
メダカや水草の展示販売を行う「ふくしまめだかやさん」(TEL 024-563-1632)が6月8日、パセナカミッセ(福島市置賜町)にオープンした。
同店は、2月に設立された「真孝会」(大森)が運営する就労継続支援B型事業所と店舗を兼ねる。同社代表の田邊真佐子さんは養護教諭として45年間勤めた経験を持つ。田邊さんは「教え子たちが卒業後に就職先でつまずき、生きづらさを感じている姿を見てきた。働くことを通じて、やりがいや社会とのつながりを感じてほしいと思い、事業所を立ち上げた」と話す。
同店では、青木式自然浄化水槽の販売・リース・メンテナンスにも対応する。同水槽は、バクテリア、植物、LED光の力を活用して自然に近い環境を再現するもので、水換えや酸素ポンプを必要としない。東京・八王子の「めだかやドットコム」との業務提携で、取り扱いは県内初だという。
スタッフは全員元教員。「教職員だったからこそ、より深く寄り添える」との思いで支援に当たる。利用者は商品の製造・販売や接客、飼育など、実践的な業務を通じて一般就労に近い経験を積むことができるよう工夫する。「やらされるのではなく、自発的に勤めていけるような環境づくりを目指したい」と田邊さん。「南相馬市でも事業展開していきたい。生まれ育った地域に恩返しがしたい」とも。
店舗は誰でも自由に立ち寄ることができる。「水槽の美しさやメダカのかわいらしさを見に来てほしい。福祉をもっと身近に感じてもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~17時(水曜は12時まで)。