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福島・松川にジビエ焼き肉専門店「猪鹿鳥」 障害児支援団体が経営

来店を呼びかける一般社団法人「みらいの光」代表理事の加治浩子さん(写真提供=みらいの光)

来店を呼びかける一般社団法人「みらいの光」代表理事の加治浩子さん(写真提供=みらいの光)

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 ジビエ焼き肉専門店「猪鹿鳥(いのしかちょう)」(TEL 070-2186-1122)が8月4日、コミュニティー施設「みらいパーク」(福島市松川町金沢)内に7月2日からのプレオープンを経てグランドオープンする。

イノシシ肉、シカ肉、キジ肉などを中心としたジビエ焼肉や定食を提供する

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 同店を経営するのは、障害児や医療的ケア児とその家族を支援する一般社団法人「みらいの光」(方木田)。「悩みを共有し社会の役に立っている喜びを感じながら、精神的にも金銭的にも潤いのある笑顔あふれる社会になってほしい」との思いから、親子で通える施設づくりと、保護者が有償ボランティアとして作業に加わり、収入を得られる仕組みづくりを進めている。施設内では、ジビエの炉端焼きやドッグフード、弁当などの製造に加え、革細工やユーチューブ動画編集といった業務にも取り組む。代表理事の加治浩子さんは「作業中も、子どもたちがストレスを感じずに過ごせる環境を目指している」と話す。

 オープンのきっかけについて、加治さんは「イノシシやシカが害獣として駆除され、そのまま捨てられてしまうこともあると聞く。命を大切にしたい思いがあり、無駄にせずおいしく頂こうと思ったのがきっかけ」と話す。

 店内は、卓上コンロを使って焼き肉ができるスペース(約30席)のほか、焼き肉以外の定食やうどんを食べたい人向けに別棟(約20席)を用意する。「自然に溶け込むような、昔懐かしい雰囲気に仕上げた。焼き肉のにおいが気になる人向けに別棟も用意した」と加治さん。

 メニューは、イノシシ肉、シカ肉、キジ肉などを中心としたジビエ焼き肉や、定食、デザート、アルコールドリンク類。加治さんの「お薦め」は、希少だという「ニホンジカ」(モモ=1,400円、ロース=2,100円、ヒレ=2,000円)や「エゾシカレバニラ炒め」(1,800円)。「低脂肪・高たんぱく・高鉄分な食材として注目されるジビエ肉。処理場などの視察も行い仕入れている。肉に自信があるので、その肉本来の味を楽しんでもらえたら」とも。クマやウサギなど季節限定のメニューも予定する。

 今後については、「地域の人々と一緒にコラボイベントやマルシェなどができたら」と加治さん。「現在はプレオープン中で、『(肉の)臭みや味に不安があったが、ここで食べてイメージが変わった』という声を聞く。ぜひ一度味わってもらえたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は、11時~14時、17時~22時(土曜・日曜・祝日は11時~22時)。

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