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福島駅前にシェアキッチン「プロース」 地域のにぎわい創出へ

利用を呼びかける運営「西形商店」社長の西形吉和さん

利用を呼びかける運営「西形商店」社長の西形吉和さん

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 福島駅東口近くのユートピアビル(福島市栄町)2階に8月1日、シェアキッチン「PROS(プロース)」がオープンする。運営は同ビルを所有する西形商店(福島市矢剣町)。飲食業を目指す人のスタートアップ支援と地域活性化を目的とした施設となる。

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 オープンのきっかけについて、同施設を運営する「西形商店」社長の西形吉和(よしかず)さんは「ビルの2階には以前、スナックや和食料理店が入居していたが、コロナ禍以降、数年にわたり空きテナントになっていたことを受け、福島駅前という立地を生かし、地域のにぎわいに貢献できる場にしたいとの思いから、シェアキッチンとして再活用することを決めた」と話す。

 施設名の由来について、西形さんは「PROSには、『プロを目指す人が集う場所に』との思いを込めた造語。繁栄の『プロスパリティー』や施設所在地の『栄町』とも掛けて名付けた」という。「内装はシンプルに仕上げ、利用者のカラーを反映できるよう工夫した」とも。

 店舗面積は約29坪。キッチンには冷蔵・冷凍庫、オーブン、トースター、コーヒーマシン、食器洗浄機などを備え、食器類も一通りそろえる。客席は最大24席。曜日固定での出店のほか、1日単位のイベント出店にも対応。チーフコーディネートオフィサーの鈴木智美さんは「飲食営業に限らず、ワークショップなどの利用もできる。その他にも、私たちでは想定できていない利用方法も提案してもらえれば柔軟に対応したい。ぜひ気軽に相談してほしい」と話す。

 オープン日は「福島わらじまつり」に合わせ、内覧会を兼ねたイベントを開催予定。施設の一部を休憩所として開放し、ドリンクや軽食を提供する。

 オープンを迎えて西形さんは「飲食業の夢を持つ人が一歩踏み出すための後押しをしたい。高校生や学生など、将来を模索する若い世代にも、ぜひ使ってほしい。ここから独立していく人を、地域ぐるみで応援できるコミュニティーに育てたい」と意気込みを見せる。

 利用時間は8時~23時。料金は、昼営業(8時~16時)=1時間1,650円、夜営業(16時~23時)=同1,980円。複数人での共同出店も可能。

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