
福島県産の食材を使ったグルメを提供する「ふくしままるごとグルメフェア~秋の味覚祭~」が10月14日~26日の13日間、福島市内の飲食店を中心に開催される。
同フェアは、東京電力ホールディングスが2018(平成30)年から展開する地域応援プロジェクト「発見!ふくしま」の一環で、企画・運営は福島市の「LAB(ラブ)」が担う。福島県産品の魅力を日常的な食体験を通して再発見してもらい、風評払拭や地元食材の継続的な流通拡大を図る。
今回のフェアには、常磐ものの海産物や県産の肉・野菜・米・日本酒などを扱う飲食店17店舗が参加。「ナカヤノトナリ」「ラ・ボッカ・デッラ・べリタ」「和肴 ごとく」「喜久寿し」など、市内の店が名を連ねる。
LAB社長の高橋義和さんは「これまではイベント時に一時的に県産品を使ってもらう形式が多かったが、今回は普段から使っている店に参加してもらった。福島の日常のおいしさを感じてもらうことで新しい福島の魅力を伝えることができれば」と話す。
市内で10月18日・19日に開催される音楽フェス「LIVE AZUMA2025」に合わせ、県外からの来訪者に向けたPRも強化。フェア参加店では、「ポスターやSNSなどを見た」と伝えると、数量限定でオリジナル「フリーザーバッグ」を配布する。
2026年1月には第2弾として、「飯坂温泉」「土湯温泉」「高湯温泉」の3エリアを舞台に「温泉フェア」の開催も予定。旅館やホテルと連携し、観光と食を組み合わせた取り組みを展開する。
高橋さんは「風評払拭を超えて、福島の本来の価値を全国へ、そして世界へ発信していきたい」と意気込みを見せる。