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福島・NOK福島事業場が「こども食堂」開始 社員食堂を地域の居場所に

「NOKこども食堂~まんまるひろば~」初開催の様子

「NOKこども食堂~まんまるひろば~」初開催の様子

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 総合部品メーカー・NOK福島事業場(福島市永井川)で10月20日、地域の子どもたちを対象とした「NOKこども食堂~まんまるひろば~」が初開催された。今後、月1回の定期開催を予定しており、社員食堂と体育館を活用して「食べる・学ぶ・遊ぶ」の場を地域に提供していく。

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 同社では今年8月の社員食堂のリニューアルを機に、「地域とのつながりを持続的に育む場」を模索。福島市が進める「子どものえがお条例」の理念にも共感し、自社施設の開放を決断した。自社施設を活用した定期的な子ども食堂の運営は、福島県内の企業では初の試みという。

 プロジェクト名の「まんまるひろば」は、社員からの公募で名付けられたもの。「みんながまん丸くつながる広場のような場所」を目指し、社内外のボランティアとともに運営する。

 初回は、大森小学校の児童や保護者など13家族、計44人が参加。福島市の「子ども食堂NET」(運営=NPO法人ビーンズふくしま)と、若者支援団体「CARNIVAL WORKS」の学生ボランティアもサポートに加わった。

 当日は、オセロやジェンガ、折り紙などの自由時間のほか、NOK製品の一つである「オイルシール」の構造や仕組みに触れる実験コーナーを開設。参加した児童からは「カレーがおいしかった」「友達と遊べて楽しかった」などの声が聞かれた。保護者からは「子どもが楽しく過ごせてありがたい」「一緒にご飯が食べられて親も楽しかった」などの反応もあった。

 同プロジェクト担当の松井宏樹(ひろき)さんは「子どもたちの笑顔や、学生・社員ボランティアの笑顔が広がっていて、まさに『まんまる』な場になったと感じた。一回一回を丁寧に継続し、将来的には参加した子どもが運営側になるような地域の循環を生み出していきたい」と話す。

 今後も食事の提供、勉強サポート、体育館での遊び、ものづくり体験などのプログラムを組み合わせ、内容を変えながら、毎月の開催を予定している。

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