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福島市の老舗そば店「おかめや本店」 101年の歴史に幕

3代目店主の佐藤高志さん

3代目店主の佐藤高志さん

 福島市の老舗そば店「おかめや本店」(福島市丸子、TEL 024-554-2272)が3月31日で閉店し、101年の歴史に幕を下ろす。

おかめやの歴史と高志さん・典子さんの歩みをまとめた冊子「おかめやの歩みとぼくら」

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 同店は1925(大正14)年、現在の3代目店主・佐藤高志さんの祖父、亀治さんが魚の行商として創業した。1929(昭和4)年に福島市豊田町で食堂として店を構え、1971(昭和46)年に本町へ移転し、そば専門店へ業態を変更。1998(平成10)年には丸子に町家風の店を構え、営業を続けてきた。

 高志さんは「そば打ちは2代目から、汁は2代目女将(おかみ)から学んだ。そのほか従業員たちから教えてもらうことも多かった。自分の店を建てたいという、初代からの夢をかなえられたのは良かった」と振り返る。

 店は長年、高志さんと女将の典子さん夫婦を中心に切り盛りしてきた。「48年間、頑張ってきた。やり切った。長く続けてこられたのは、家族や従業員、お客さん、たくさんの人が関わってくれたから。力を貸してくれた皆さんのおかげ」と高志さん。

 閉店の理由については、自身の高齢化や典子さんの体調面を考慮したためだという。

 閉店に向けては、「天丼そばセット」「野菜天丼そばセット」を「感謝メニュー」として通常より手頃な価格で提供しているほか、店内で使っていた食器の販売や、同店の歴史と高志さん・典子さんの歩みをまとめた冊子「おかめやの歩みとぼくら」の配布も行う。

 4代目が経営する「大町おかめや」は営業を継続する。「『おかめや』の名前を残してくれて良かった。地道にやってもらえたら」と高志さん。

 「『50年、そば定食を食べてきた』という声も聞いた。長年通ってくれた人もいて感謝しかない」と話す高志さん。今後については、「夏はアユ、冬はワカサギ。しばらくは釣り三昧の予定」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~14時30分。

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