
コーヒースタンド「COFFEE Little Collins (コーヒー・リトルコリンズ)」が5月2日、複合施設「DAY to DAY(デイトゥデイ」(福島市西中央)内にオープンした。
店主の佐藤悠(はるか)さんは豪メルボルン留学中に初めて飲んだ浅いりコーヒーに「衝撃と感動」を覚え、コーヒーの勉強を始め、スペシャルティコーヒーに魅了されていったという。オープンのきっかけについて、佐藤さんは「地元・福島市に戻った当時は、まだスペシャルティコーヒーを扱う店が少なかった。魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと思い、福島にスペシャルティコーヒー専門店を作りたいと考えていた」と振り返る。
店名は、メルボルンの思い出のコーヒーショップがあった通り名「Little Collins Street」に由来する。留学中、顔なじみのバリスタが「いつものね」と声をかけてくれる、心温まる時間が日々の励みだったという。「そのバリスタたちの接客が今の自分のベース。誰かにとってのホッとする場所を作りたいと思うようになった」とも。
同施設は、建築設計事務所「アーキトリップ」が運営し、同事務所のオフィスや生花店「ル・ソレイユ」を併設する。同店は、これまで入居していた、佐藤さんが経験を積んだカフェでもある「ビス」跡に新たなコーヒースタンドとして出店。席数は、4人がけテーブル1卓、2人がけテーブル4卓、カウンター2席、ベンチ8席の計22席。
メニューは、5~6品種の銘柄から選べるハンドドリップのスペシャルティコーヒー(650円~)、 浅いり・深いり2種から選べるカフェラテ(630円)、オーストラリアブランドの茶葉を使ったチャイ(650円)、コーヒーの果皮と果肉を乾燥させたものを使ったカスカラティソーダ(630円)、「コーヒーに寄り添う味」をテーマにした自家製ドーナツ(380円)などを提供する。
「待ち合わせをして、友達同士で会話を楽しむ人、一人で来て本や店内のコーヒー雑誌を読んだり、私とおしゃべりしたりする人、それぞれの楽しみ方をしてくれてうれしい」と佐藤さん。「日々お客さまと接する中で、スペシャルティコーヒーに興味を持つ人を増やしていけたら」と意気込む。
営業時間は10時~18時(金曜は14時~21時)。火曜定休。