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漢方カフェ「薬屋ノ二階」が1周年 薬膳メニューも提供

来店を呼びかける店主の貝津有岳(ありたけ)さん

来店を呼びかける店主の貝津有岳(ありたけ)さん

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 港屋漢方堂薬局(伊達市梁川町)2階のカフェ「薬屋ノ二階(クスリヤノニカイ)」(伊達市梁川町、TEL 024-577-0251)が8月27日で1周年を迎えた。

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 漢方の視点を取り入れた薬膳カレーや参鶏湯(サムゲタン)、焼き菓子を金曜限定で提供する同店。約40年にわたり漢方相談を行ってきた階下の「港屋漢方堂薬局」が経営する。

 オープンのきっかけについて、店主の貝津有岳(かいつありたけ)さんは「漢方茶の提案を通して、気軽に漢方を取り入れられる体験が増えたことからカフェを開く構想が始まった」と振り返る。

 「漢方というと難しい印象を持たれがちだが、食事を通じて漢方と自分の体のことを考えるきっかけになればと思った。漢方を身近な存在として感じてもらえたらうれしい」と貝津さん。メニューは「季節や体調に合わせて考案したもので、素材の効能を組み合わせて作っている」という。

 メニューに使う漢方食材の一部は、貝津さん自ら梁川町の山に入り、祖父の代から育てられた自生植物や、自身が苗から育てたものを収穫しているという。「地元特産の桑の葉なども取り入れながら、食と漢方の融合を模索してきた」と貝津さん。

 オープンから1年を迎え、「この1年で、お客さまが徐々に増えてきた。県外からの来店もあり、食事の後に漢方相談、漢方相談の後にカフェ利用という良い循環が生まれてきた」と手応えを明かす。

 今後については、「現状、営業は金曜のみだが、不定期で土曜も営業したい。営業日は少ないが、スコーンは薬局でも販売しているので気軽に買いに来てほしい。おいしくて健康的なものを通じて、漢方を身近に感じるきっかけになれば」と貝津さん。

 「少し先になるが、カフェスペースの拡張を検討している。薬屋でありながら、食というツールを通して健康と向き合うきっかけを提案していきたい」とも。

 営業は金曜の11時~15時(漢方薬局は10時~18時、土曜・日曜・祝日定休)。土曜のカフェ営業日は、インスタグラムで発信する。

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