イタリア料理店「vecchia casa.Amuni（ヴェッキア カーサ・アムニ）」（福島市飯坂町、TEL 024-542-3791）が11月21日、福島・飯坂町にオープンした。

　店主の佐藤喜一郎さんは福島市飯坂町出身。20歳で上京し、ホテルでフランス料理の修業を積んだ後、イタリア料理に転向。実家のレストランで5年間勤務後、30代後半でイタリア・シチリアへ渡り、本場の味を学んだ。6年前に両親の介護のために帰郷し、所有していた古民家を改装して店を構えた。

　店名の「ヴェッキア カーサ」はイタリア語で「古民家」、「アムニ」はシチリア方言で「行こう」という意味。「飯坂温泉街で、今までの料理人としての経験を生かして新たに挑戦したい」という前向きな気持ちを込めて名付けたという。席数は、カウンター5席、テーブル席12席の計17席。

　店内は、天井を抜いた吹き抜けの開放感ある空間が特徴。梁（はり）などの木材を生かしたデザインで、モダンな要素も取り入れた。メニューは、自家栽培した桃やハーブ、野菜などの旬の食材を中心に構成。ランチはコーススタイルで、ディナーはワインに合うアラカルトを提供する。

　「お薦め」メニューは、伊達（だて）鶏を使った「ディアボラ」（1,760円）や、地元精肉店から仕入れる「国産牛ハンバーグステーキ」（1,870円）。シチリアの郷土料理の要素を取り入れながら、季節感を大切にしたメニューを展開する。

　オープンを迎えて、佐藤さんは「地元の人に愛され、観光客だけでなく日常的に訪れてもらえる店にしたい。まずは健康第一で、長く続けることが目標」と話す。「ありがたいことにオープン直後から多くの来店があり、まだまだやり切れていないことがたくさんある。一つ一つ理想に近づけていきたい」とも。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～14時、ディナー＝17時30分～21時30分。木曜定休。