新型コロナウイルスの感染拡大を受けマスクが不足する中、中央学習センター(福島市松木町)で4月13日、地元婦人会が手作りでマスク作りに励んだ。
「地域でマスクを作って、学校応援プロジェクト」の一環として行った同会。プロジェクト立ち上げのきっかけについて、同施設館長の鈴木圭子さんは「3月に一斉休校を受け、いったんは再開したが子どもらが登校する際にマスクの着用が要請された。しかしドラッグストアなどの店頭にマスクが無く、保護者も困っていた。そこで地域で何かできないかと思い、市内の各学習センターに呼び掛けたのがきっかけ」と振り返る。
当日は福島市中央地区町会婦人部連絡協議会の会員ら5人が集まり、布を切ったりミシンで縫ったりするなど役割分担をしながらマスク作りに取り組んだ。参加者からは「地元の子どもたちのために役に立ててうれしい」などの声が聞かれた。
作業中はコロナウイルス対策を講じ、参加者もマスクを着用し1メートル以上間隔を空けて作業台を設置し行った。
「マスク不足で手作りマスクの需要が高まり、材料になる布やゴム紐も入手が困難だった」と鈴木さん。「市内の企業から布の寄付があり、作ることができた。地元住民からも布の寄付があった」とも。
鈴木さんは「手探り状態でのスタートだったが、地域の皆さんが関わってくれて学校にマスクを届けることができた。今、小中学校は休校中だが子どもたち全員にマスクを届けたい。多くの人に応援してもらえれば」と呼び掛ける。
現在はコロナウイルス感染拡大防止のため、婦人会会員らは自宅で作業をしている。マスクを作る人も募集している。問い合わせは各地域の学習センターまで。