福島県国見町と空き家の仲介を手掛ける「空き家ゲートウェイ」がコラボし、中古物件を格安で提供し移住や飲食店利用などを促進する取り組みを始めた。
福島と宮城の県境に位置する同町。「(取り組みは)空き家ゲートウェイ」とコラボしたきっかけについて国見町役場企画情報課の横山さんは「空き家が未管理にならないようにするため。町に関係する人や移住者を招き入れ、町の活性化を図る中で全国発信できればと思い企画した」と振り返る。「空き家ゲートウェイ」が自治体とコラボするのは初。
「空き家ゲートウェイ」は「あきやカンパニー」(東京都渋谷区)が運営する空き家の所有者と購入希望者をつなぎ、空き家をリフォームするなどして活用に導く取り組み。
今回の企画では所有者が手放したいが値段がつかない物件や、なかなか売れない物件を「100円物件」と「100万円物件」の2種類に絞り、「100均物件」としてウェブサイト上に掲載。購入希望者とのマッチングを行う。「現在、当町には約180件の空き家がある」と横山さん。
横山さんは「地方への移住や古民家居住を考えている人への物件紹介のみならず、古民家カフェやシェアハウス経営などさまざまな活用ができる」と話す。「移住して新しいことを始めたいと考えている人を応援できれば」とも。