8月31日で閉店する「中合福島店」(福島市栄町)の外壁に、赤い風船のイラストが1つだけ描かれている。
赤い風船が描かれているのは、同店の「ツイン広場」に面した商品搬入口の上。赤色の塗装は所々はがれており、年代を感じさせる。
同店スタッフは「確かにそこに描かれていることは知っていたが、描かれた当時を知る人はもう店にはいない」と話す。「建物が建設された当初からあったように思う」とも。同店は1874(明治7)年に同市荒町で創業、1973(昭和48)年に現在の場所へ移転した。
イラストの前を通りがかった市内在住の佐藤さんは「長く市内に住んでいるが、言われるまで気が付かなかった。誰が描いたのかとても気になる」と話す。
同店の場所は駅前再開発計画区域に指定されており、再開発に伴い2022年にビルは解体される予定。