伊達市役所旧梁川分庁舎を改装したオープンスペース「やなピア」(伊達市梁川町青葉町)が5月6日、オープンした。

館内は仕切りを作らず広々とした造りになっている

　2018(平成30)年まで伊達市役所分庁舎として使われていた同施設。改装のきっかけについて、伊達市総務課の佐藤さんは「2019(令和1)年の台風被害が特に大きかった梁川地域の復興と地域振興に資することを期待して、市民が自由にくつろいだり交流したりできる場所を提供したいと思い、オープンに至った」と振り返る。名前の由来については、「梁川の『やな』と仲間を意味する『ピア』から命名した。梁川の『ユートピア』になってもらえれば」と話す。

　内装には福島県産の木材を使い、家型の大型造作棚を設置。壁や仕切りを作らず、奥行きのある空間になっている。館内には150インチの大型モニターを設置した「交流スペース」(テーブル10卓)、個別学習などに対応した「学習スペース」(37席)、「銀座 蔦屋書店」コンシェルジュがチョイスした図書を閲覧できる「くつろぎスペース」(ソファ＝13席、テーブル＝7卓)の3種類のスペースがある。佐藤さんは「多世代の人にも利用してもらえるように図書を用意している」と話す。図書は全て「人生のしるしとなる1冊」をテーマにチョイスしている。

　利用制限はなく、自由に勉強や読書、打ち合わせ、テレワークなどでの利用が可能。市のフリーWi-Fiも設置。

　佐藤さんは「皆さんのアイデアと発想で自由に利用してほしい。仲間同士が募って心豊かな交流を育む施設になれば」と期待を込める。

　開館時間は9時30分～19時(土曜・日曜は17時まで)。火曜定休。