「花」をテーマにしたマルシェ「花 HANA MEETS.」が8月8日、福島市写真美術館(福島市森合町)で行われた。
1922(大正11)年に旧日本電気計器検定所福島試験所社屋として開設された同館。東日本大震災の影響を受け約10年休館していたが、5月29日にリニューアルオープンした。常設展示として「福島には桃源郷がある」の言葉と共に、花見山を多く撮影した写真家・秋山庄太郎さんの功績や作品を展示している。
主催する一般社団法人「手づくりマルシェ」の齋藤幸子さんは「福島市写真美術館は別名『花の写真館』とも呼ばれているため、花をテーマにしたマルシェを開催した」と振り返る。
新型コロナウイルス感染症対策として、入館時の検温と手指の消毒、氏名・連絡先を控えるなどの対策を取った。
会場にはハンドメードのアクセサリーの販売やワークショップなど7店が出店。それぞれテーマに沿った作品を展示・販売した。参加したハンドメードショップ「Jewel」の酒井さんは「初めてこの美術館に来たが、雰囲気も良く開催できてうれしい」と話す。酒井さんは押し花を使ったイヤリングやピアスなどを販売した。
同館の菊池威史館長は「元々写真展を中心に行ってきた。市の有形文化財だからと言って使わないということでなく、芸術発信の場として有効活用していければ」と意気込みを見せる。
「大正ロマンあふれる館内は花と相性が良い」と齋藤さん。10月3日には秋の花をテーマにしたマルシェを同館で予定する。齋藤さんは「癒やしやリフレッシュに気軽に来てもらえれば」と呼び掛ける。