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福島の如春荘に「喫茶室 流れる研究所」 お茶を一服ずつたてて提供

「喫茶室 流れる研究所」店主の谷口結さん

「喫茶室 流れる研究所」店主の谷口結さん

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 福島の如春(じょしゅん)荘(福島市森合台)内に8月26日、「喫茶室 流れる研究所」がオープンした。

四季を感じられる喫茶室

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 店主の谷口さんは福島の「食堂ヒトト」(大町)で主に菓子作りを担当し約3年半勤務した後、昨年、菓子作りをメインに活動する「流れる研究所」を立ち上げた。店名の由来について谷口さんは「何事も流れるように変化することが健全だと思っていて、お菓子作りにもそう感じている。お菓子作りをしながら、流れることについて考えていけたらと思い名付けた」と話す。「当時は福島市の『お百しょう屋』、食堂ヒトト、いわきの『omoto』など、イベント出店をメインに活動していた」と谷口さん。

 如春荘は1937(昭和12)年に建造され、かつて福島大学の厚生施設として使われていた。谷口さんは4年前に茶道を習い始め、お茶会の手伝いをしたのが如春荘との出合いだったという。「築80年以上のすてきな建物。雰囲気もとても良く、ここでやりたいと思った」と話す。

 席数は6席。谷口さんは「お茶を一服ずつたてるので時間がかかる。『一人一人、あなたにおいれします』という気持ちを込めておもてなししたい。皆さんに気持ち良く過ごしてほしいと思い6席にした」と話す。「心が沈んでいた時に茶道の先生が心を尽くしてもてなしてくれ、受け入れられている気持ちになった経験がある。それを私もここでやりたいと思った」とも。

 メニューは、ドリンク約8種とスイーツ約3種。お薄(抹茶)(550円)と冷抹茶ラテ(605円)は京都宇治の無農薬抹茶を使っており、炉で沸かした湯で、その場で茶をたてて提供する。他にもコーヒーや旬の果物を使った生ジュースやスイーツをそろえる。今は、桃のコンポート、白豆煮、豆乳葛(くず)プリン、塩こうじケーキなどが入った「桃パフェ」(1,100円)が「お薦め」だという。

 「お越しいただいたお客さまに、また明日も頑張ろうと思ってもらえたら。まだまだ未熟だが、自分ができるおもてなしをしたい。おいしいお茶をいれられるよう日々頑張っていきたい」と谷口さんは話す。

 営業時間は11時~17時。日曜~火曜定休。予約可。駐車場あり。

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