福島のシンボル・信夫山の中腹に4月1日、古民家を改装した休憩所「古民家西坂家」(福島市御山)がオープンする。
信夫山にある六供(ろっく)集落に位置する同所。福島県建築士会福島支部が行った調査で、幕末期の建物であるとされている。休憩所としてのオープンについて、管理するNPO法人「ストリートふくしま」の水口さんは「福島市を活性化させ観光スポットになればと思い、オープンに至った」と振り返る。敷地内には「ねこ稲荷」がある。
6世紀ごろに福島に移り住んだ皇太子・淳中太尊(ヌナカフトノミコト)が連れてきた家臣6人と、母・石姫が連れてきた家臣7人を六供七宮人と呼び、信夫山での祭事に携わってきた。西坂家は、その家臣の一人の家系とされている。
「できるだけ景観を損なわないよう、かやぶき屋根はそのままにリノベーションした」と水口さん。屋内には4人掛けテーブル3卓、6人掛けテーブル1卓を用意。天井には建築当時の梁(はり)をそのまま使う。
休憩所として軽食も提供する。メニューは「ホットケーキセット」「しょうゆラーメン」「関西風きつねうどん」(以上400円)の他、ジェラート店「honey bee」(荒井山神下)のジェラート「ハニービー・ジャンドゥイア」(360円)を提供する。
水口さんは「これまで信夫山を訪れたことがない人や親子連れなどに利用してもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は10時~16時。木曜定休(冬季間休業)。