福島・飯坂町で9月30日~10月2日の3日間、八幡神社例大祭(けんか祭り)が行われた。
五穀豊穣五(ほうじょう)を感謝し一年の平安を祈願し行う300年以上続く同祭り。クライマックスの宮入りの際に6台の屋台が太鼓を打ち鳴らしながら激しくぶつかり合うことから「けんか祭り」とも呼ばれ、大阪・岸和田の「地車まつり」、秋田・角館の「飾山ばやし」と並ぶ「日本三大けんか祭り」の一つとされている。
初日の30日は五穀の豊饒を感謝し、氏子の平安を祈願する例大祭式典、ご神体を本殿からみこしに移す移御式(いぎょしき)、1日はみこし渡御(とぎょ)、屋台との練り歩き、宮入り、最終日の2日は後鎮祭が行われた。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる宮入りは、巡路を例年の半分以下に縮小するなどの感染防止対策を講じた。
6町内の一つの若錦の大世話人、芳賀博文さんは「最後までけがなどがないよう、若錦らしく楽しい祭りにしたい」、世話人の佐藤啓史さんは「久しぶりのけんか祭り、やりたくてやりたくて、やっとこの日が来た。いつも以上に楽しい祭りにできれば」と話していた。