福島市民家園(福島市上名倉)で10月22日・23日の2日間、福島の伝統文化を発信するイベント「繋~つなぐ~×旧広瀬座」が開催される。
民家園内にある旧広瀬座は1994(平成6)年に復元された明治時代の芝居小屋。歌舞伎や能のステージの他、最近は映画やドラマの撮影地としても利用されてきたが、来年度から数年間、再整備のため一時閉館する。「一時閉館前に、伝統芸能を表現してきた旧広瀬座で福島らしいイベントを開きたいと思った」と福島市文化振興課の菊池孝幸さんは話す。「文化は人が過去から現在、未来につないでいくものだということを発信したい」とも。
22日は、福島市の劇団「120〇EN(ヒャクニジュウエン)」が演劇「絹が鳴る」を上演する。23日には、福島市文化財保護審議会長の懇田弘訓さんと、福島市出身の詩人である和合亮一さんによるトークセッションを行うほか、日本舞踊や神楽などの無形民俗文化財も披露。土湯こけしや養蚕などの伝統工芸の実演や体験も行う。両日共、県内の飲食店や雑貨店が出店。「伝統工芸から、おしゃれな飲食物や雑貨まで、幅広い世代が楽しめるイベント。民家園ならではの古き良き風景と一緒に楽しんでほしい」と菊池さんは呼びかける。
開催時間は10時~16時。演劇の観覧料は、大人=500円、中学生以下無料。チケットは民家園や市文化振興課で扱う。