飯坂町の不動寺(福島市飯坂町湯野)で12月3日・4日、スペシャルティコーヒーを無料で1杯提供する「カルチャーペアリングポップアップ」が行われる。主催はコーヒー生産者とロースターがダイレクトトレードできる場を提供するプラットフォーム「TYPICA(ティピカ)」。
インドのZoyaEstate農園を経営するCaffeine Nirvana(カフェイン・ニルバーナ)のIshrath Ali(ダニッシュ・アリ)さん
ティピカが全国でポップアップ展開する取り組みの一環で行う同イベント。飯坂町の焙煎(ばいせん)所「OneDay Coffee Roastery(ワンデイ・コーヒー・ロースタリー)と不動寺が協力するチャリティーイベントとして開く。
開催のきっかけについて、不動寺副住職の横田弘明さんは「以前から地域のためになるようなイベントを開きたいと思っていて、身近なコーヒで何かできないかと、親交があるワンデイ・コーヒー・ロースタリーに相談した。昨年から子ども食堂を運営していることもあり、子ども食堂を利用している普段時間の取れないお母さんや従事者に、おいしいコーヒーを飲んでゆっくりしてほしいと思った」と話す。
3日は子ども食堂関係者のみ、4日は一般客にもコーヒーを無料提供する。両日、Caffeine Nirvana(カフェイン・ニルバーナ)のIshrath Ali(ダニッシュ・アリ)さんが営むインド・Zoya Estate農園のアラビカ種のコーヒー豆を使い、バリスタによるハンドドリップコーヒーを提供。4日はエスプレッソマシンによるカフェラテも用意する。
ティピカの活動やZoya Estate農園、提携農園の様子などを映像で流すほか、キッチンカーも出店。菓子類、絵画なども販売し、売り上げの一部を子ども食堂に寄付する。コーヒーの出がらしを回収し、堆肥などに再利用をする取り組みにも参加する。
「寺という非日常の空間で、バリスタがハンドドリップでいれるインドのコーヒを飲みながら、心穏やかな一日を過ごしていただければ」と横田さん。
ワンデイ・コーヒー・ロースタリーの平野和茂さんは「コーヒーを焙煎したりいれたりすることで人の役に立つのであれば、喜んでコーヒーをいれたい。生産者の声が分かるおいしいコーヒーを、みんなで一緒に楽しみましょう」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。入場無料。