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学食がない福島中心市街地の学生向けに弁当販売 一律500円で

ワンコインランチボックス「flat lunch(ふらっとランチ)」試験販売の様子

ワンコインランチボックス「flat lunch(ふらっとランチ)」試験販売の様子

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 福島市の中心市街地の大学に通う学生向けに一律500円の弁当を販売する、福島県と福島市の共同事業ワンコインランチボックス「flat lunch(ふらっとランチ)」が4月25日に始まる。

「ガパオライス」

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 福島の中心市街地に、2006(平成18)年に福島学院大学福島駅前キャンパス(福島市本町)、2021年に福島県立医科大学保健科学部(福島市栄町)が開設された。運営団体のふくしま情熱通り実行委員会の斎藤正臣さんは「中心市街地の大学には学食がないので、昼食に困っているという声を聞いていた。外食では昼休み中に帰ってこられず、値段も高い。コンビニという選択肢しかなく、地域の課題として、まちづくりの取り組みの中で解決していきたいという思いがあった」と話す。

 実行委員会では、学生をメインに教職員を含む15~20人にヒアリングを2回行った。「実家から通っている割合が多い福島学院大の学生はほぼ弁当を持参していた。医大の学生は県外から進学するなど一人暮らしの割合も多く、コンビニ利用がほとんど。食べないという学生もいて驚いた」と斎藤さんは話す。その後、昨年11月から学生をモニターに試食会や試験販売を繰り返した。

 中心市街地の飲食店と就労継続支援B型事業所の13店舗が日替わりでランチボックスを提供する。メニューは1日6、7種類で、試験期間中は「エビたまトマト丼」「目玉焼きトースト弁当」「ガパオライス」などを提供した。専用ウェブサイトから事前に申し込み、希望の大学で受け取る。

 斎藤さんは「おいしかったら夜や休日など、店にも足を運んでもらえれば。『ふらっとランチ』を昼食の選択肢の一つとして、短い昼休みを有効活用してもらえたら」と話す。「今後は、参加店のランチボックスが学生のニーズに即したものになるよう、他の大学や短期大学の学生とも連携して、福島産の食材を使ったアレンジやアドバイスをして商品開発を行っていくほか、気に入った弁当に投票をするイベント『街なかお弁当グランプリ』の開催も予定している」とも。

 受取時間は、福島県立医科大学保健科学部=12時~13時、福島学院大学駅前キャンパス=12時50分~13時50分。

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