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福島市桜本に「展望館」 吾妻山麓醸造所ワイン試飲・販売も

吾妻山麓醸造所 栽培・醸造責任者の牧野修治さん(左)と販売・企画マネジャーの齋藤慶子さん(右)

吾妻山麓醸造所 栽培・醸造責任者の牧野修治さん(左)と販売・企画マネジャーの齋藤慶子さん(右)

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 「桜本展望館de Saison(ドゥセゾン)」(福島市桜本、TEL 024-563-5057)がオープンして、6月30日で3カ月がたった。

「ふくしまシードル2021」と「メルロ2020」

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 一般財団法人「ふくしま未来研究会」と福島市で初のワイナリー「吾妻山麓醸造所」が以前から整備を進めていた同所。同醸造所に隣接した施設は市中心部を一望できるテラスを備え、同醸造所のワイン販売や試飲、オリジナルスイーツ、福島県産の加工食品やグッズなどを販売する。周辺には四季の花々を楽しめる遊歩道を整備。隣接する畑では醸造所で使うブドウの栽培も進めている。

 吾妻山麓醸造所販売・企画マネジャーの齋藤慶子さんは「ここは福島を盛り上げたいという、未来研究会と吾妻山麓醸造所の思いが込められた場所。福島で初のワイナリーである吾妻山麓醸造所のワインと、眺めの良い景色や花々を楽しんでほしい」と話す。  

 テラスには、カウンター10席、2人がけのテーブル2卓、3人がけのソファ席1台のほか、立ち飲みスペースを備える。

 試飲用ワインは常時6種を用意し、1カップ200円で提供する。「お薦め」は、福島市産のリンゴ「ふじ」と「つがる」をブレンドした「ふくしまシードル2021」(グラス500円、ボトル2,200円)と、「メルロ2020」(同200円、同4,400円)。ワイン醸造技術管理士(エノログ)の資格を持つ、吾妻山麓醸造所栽培・醸造責任者の牧野修治さんは「『ふくしまシードル2021』は『ふじ』の華やかな味わいに、『つがる』の酸味が底支えすることで、芯のある味になっている。『メルロ2020』は、ブドウの一大産地、長野県高山村で精魂込めて作られたものを使っている。オークだるで18カ月育成することで、凝縮感のある個性的な味わいになっている」と話す。

 「ここで育てたブドウを使ったワインは来年の春にでき上がる。台風やひょう、獣の影響などを受ける自然の産物なので、良くも悪くもワインを通して表現していきたい。できた年や場所の個性を伝えたい」とも。

 齋藤さんは「今後はフードの提供も考えている。秋のブドウの収穫時期に合わせて、音楽イベントやマルシェなども行いたい」と意欲を見せる。

 営業時間は9時~16時。木曜定休。

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