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福島で「外国人のための日本語スピーチコンテスト」決勝 9カ国16人

来場を呼びかける公益財団法人福島県国際交流協会・やさしい日本語コーディネーターの福島哲也さん

来場を呼びかける公益財団法人福島県国際交流協会・やさしい日本語コーディネーターの福島哲也さん

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 「外国人のための日本語スピーチコンテスト」の決勝が10月28日、とうほう・みんなの文化センター(福島市春日町)で開かれる。

予選会場の様子

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 公益財団法人福島県国際交流協会・やさしい日本語コーディネーターの福島哲也さんは、同イベント開催のきっかけについて、「もともと協会の認知向上が目的だった。それから、コロナ禍前まで行っていた、日本に住む外国人の話を聞いて、国際交流・多文化共生・国際貢献について学ぶ若者向けの講座『グローバルセミナー』が制限のため開催できなかったので、それに代わるものを開きたかった。個人的にも福島で何か大きなイベントを初開催したかった」と話す。

 福島県に住んでいる、小学生以上の外国人で日本語を母語としない人を対象に行う同コンテスト。小中高生が対象の部門、日本に住んで3年未満の人が対象の一般部門、日本に住んで3年以上の人が対象の一般部門の3部門で構成。日本語のスピーチコンテストは通常、言葉の使い方・発音・文法などを減点方式で審査することが多いが、同コンテストは「自分の思いや感じたことをどう伝えるか」ということに重点を置いているという。

 浜通り・中通り・会津地方で予選を行い、合計約200人が出場し約270人の応援客が会場を訪れたという。福島さんは「『こんな機会を待っていた。言いたいことがたくさんある』という声をたくさんもらった。予選会場には予想した人数よりもはるかに多い人が足を運んでくれた。熱量がすごくて驚いた」と振り返る。

 当日は、決勝に進出した、9カ国16人が登壇してスピーチを行う。審査員は高校生を含む約20人。福島で言いたいこと、福島に来て好きになった食べ物、方言について、小学生による母国に帰ってからの夢など、母国との文化の違いや生活する中で感じたり発見したりしたことや、国際交流、国際理解を深めるために考えた内容を話すという。

 「本当にいろいろな考えがあると思った。小道具を使う人もいて、皆が工夫を凝らして力を注いでくれている」とも。登壇者が民族衣装を着て、福島県高等理容美容学院の生徒によるヘアメークやメークを施すのも「見どころ」だという。同会場ではスピーチのほか、台湾の電音三太子の演舞と撮影会、和太鼓の演奏、同学院によるハロウィーンにちなんだ特殊メーク体験や着付け体験(事前予約制)、「やさしい日本語」を研究する福島県立福島高校の生徒によるクイズなども行う予定。

 「福島県全域から集まるスピーチコンテストは珍しい。スピーチする外国人の方を応援してくれる方であれば、どなたでもご観覧いただける。ぜひ見て、聞いてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は13時~16時。無料。要事前予約。

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