福島市森合の東光寺(福島市森合、TEL 024-534-8681)で2月11日、客殿のリニューアルを記念する落慶式が行われた。
住職の齊藤幸弥(こうや)さんは「築100年、増築を続けていた客殿はかなり老朽化していた。今回、参拝客を通せるようにするためにリニューアルすることにした。昨年2月から施工し、1年かけて完成した客殿を、携わっていただいた皆さんと近所の方で祝うために落慶式を開いた」と話す。
当日は、客殿に入る前に体を清める「水行」のほか、毎年2月11日に開催される一年ごとに巡ってくる運命を左右する星を供養し、個人の一年間の幸福を祈り、災いを除くように祈とうする「星祭り」が行われた。落慶式には、業者や檀家、近所の人など180人ほどが参加した。
リニューアル後の客殿は、間仕切りのないワンフロアにすることで開放的な空間に仕上げた。壁やフローリングには、モールテックスや奈良の木材を使うなどして素材にもこだわる。齊藤さんは「今回のリニューアルに際して設計や建築についての本を100冊以上読み込み、私自身も設計や建築に携わった。今後、多くの方が利用する客殿のリニューアルなので、一緒に作りたかった」と振り返る。
今後について、齊藤さんは「気軽に利用できる、人が集まる場所にしたい。今のところ施設としての用途は特に決めていないので、利用したい方や要望があれば気軽に話してほしい」と話す。「落ち着いた空間で、自分と見つめ直しリラックスしてほしい」とも。