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福島・北町に複合施設「EVガーデン ふくしま」 地域交流の拠点目指す

複合施設「EV GARDEN ふくしま」の外観

複合施設「EV GARDEN ふくしま」の外観

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 複合施設「EV GARDEN(ガーデン) ふくしま」(福島市北町)が11月1日、福島市北町にグランドオープンする。運営は「EV GARDEN」。レストラン、コワーキング、イベントスペースなどを併設し、地域の交流と創造を促す場を目指す。

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 福島日産のグループ会社が新たに立ち上げたプロジェクトの一環で誕生する同施設。浪江町での構想を先行する形で、福島市に1号施設を開いた。スタッフの弓削田聡美さんは「地域と共に循環する場所をつくりたかった。生活者目線で手探りの中、社員全員で設計から関わってきた」と振り返る。

 施設内には、地元食材を使ったイタリアンレストラン「Tuttino Kitchen(トゥッティーノ・キッチン)」や、誰でも自由に利用できる階段型交流スペース「クリエイティブステップ」、シェアオフィス、イベントスペースなどを整備する。

 トゥッティーノ・キッチンはランチ・ディナー共に営業し、コースメニューも用意する。プライベートルームでは壁画に囲まれた空間で特別なコースも楽しめるようにする。「地元の方にも、ここでしか味わえない体験を届けたい」とスタッフの佐々木奈央さんは話す。

 施設中央の「クリエイティブステップ」は飲食の利用がなくても自由に使える交流空間。コンセントも備え、仕事や読書、学習など、多世代が気軽に立ち寄れる開かれた場として設計した。今後は寄贈された児童書なども並べ、小中学生の居場所づくりや学習支援にも活用していく予定だという。

 施設全体は災害時の避難拠点としても機能する。太陽光や蓄電池、EV充電設備などを備え、「まちの電力ハブ」も担う。イベントスペースは、地域チャリティーや福祉活動など営利を目的としない取り組みに限り無料で貸し出していく。

 10月25日・26日に実施されたプレオープンでは、音楽ステージやテイクアウトグルメを用意し、多くの来場者でにぎわった。訪れた市民からは「こういう場所が福島市にできてうれしい」「日中と夜で雰囲気が全く違う」などの声が聞かれた。

 佐々木さんは「EVガーデン福島をきっかけに、人と人、人と地域がつながる新しい動きが生まれてほしい。無料駐車場も完備しているので、誰でも気軽に足を運んでほしい」と話す。

 今後について、弓削田さんは「毎週末にイベントを開催できるようにするのが一つの目標。レストランでは月替わりのメニュー展開も予定。2026年には浪江町での2号施設『EV GARDEN なみえ』も開設予定で、地域発の循環型拠点として広がりを目指していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時30分~17時。土曜、日曜、祝日定休。トゥッティーノ・キッチンの営業時間は、11時~15時、17時~21時。火曜定休。

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