
「おみやげ喫茶 土論堂(どろんどう」(福島市飯坂町、TEL 050-8881-4998)が5月16日、福島市飯坂町にオープンした。
同店は、昭和時代の食器やおもちゃ、フィギュア、古本、DVD、テープ、レコードなどを販売する雑貨エリア、コーヒーやソフトドリンク、アルコール類、スイーツ、フードを提供する喫茶スペースで成る。
店主の明智茂(しげる)さんは福島市出身で、2年前に東京からUターンした。オープンのきっかけについて、「面白い空間で、お酒やお茶を飲みながら、本も読めて快適に過ごせる場所を作りたかった。今の飯坂は元気がないように見えるが、以前は歓楽街だったエリアで魅力ある場所。ここで人のつながりができたらと思い出店に至った」と振り返る。
店名は、明智さんが好きな漫画家・杉浦茂さんの作品「ドロンちび丸」のタイトルに由来する。「杉浦茂の漫画だけでなく、好きな漫画や児童書、書籍をそろえた。店内で読むことも購入することもできる。ブックカフェのようにも使ってもらえたら」とも。
雑貨エリアは、明智さんが20年前から海外や東京の蚤(のみ)の市、古道具店、リサイクルショップなどで集めた品や、旅行先で購入した土産、スタッフがセレクトしたアイテムなどを並べる。「昭和のものがメイン。レトロでどこか懐かしさを感じるものが好きで、前々から集めていた。ここには自分の好きなものが詰まっている」とも。
喫茶スペースには昭和レトロな家具を配置し、ソファ席を中心にゆったりとしたレイアウトにした。席数は、6人がけのテーブル1卓、4人がけのテーブル1卓、2人がけのテーブル3卓、1人がけのテーブル2卓の計18席。
重永優(ゆう)店長の「お薦め」メニューは、自身がセレクトするクラフトビール「ブルックリンソラチエース」(750円)や、飯坂のラジウム卵をのせた、豚肉のうまみに八角や花さんしょうが香る「ラジウムルーロー飯」(800円)、4種のチーズ(ゴルゴンゾーラ・モッツアレラ・パルメザン・チェダー)を使ったピザ「クアトロ・フォルマッジ」(1,200円)など。
今後について、明智さんは「新メニューなども試作していきたい。地域の人々に愛される店になれれば。観光客にも面白い時間を提供できたら」と話す。
営業時間は11時~24時(日曜・月曜・水曜は19時まで、中休みあり)。火曜定休。