実際に不登校を体験した当事者とその保護者による講演会「親と子の不登校体験の話を聴く会」が11月23日、福島県青少年会館(福島市黒岩)で行われる。
全国で14万人以上いるとされる不登校の児童・生徒。福島県でも1800人以上の不登校の児童・生徒がいるとされている。
NPO法人「ビーンズふくしま」が主催する同イベント。当日は、同NPOが運営するフリースクール「ビーンズふくしま」の卒業生2人とその保護者が登壇し、当時の心境や環境について答弁する。開催のきっかけについて、「ビーンズふくしま」スタッフの佐々木さんは「不登校の子どもたちが増えてきている。多くの当事者、保護者にフリースクールの存在を知ってもらいたいと思い開催に至った」と振り返る。
イベントは昨年も開催した。「昨年は『不登校の子どもにどう接していいか分からず、参考になった』などの声があり、実際に来場者の中からフリースクールに通うようになった子どももいた」と佐々木さん。
当日は同NPOの活動展示や、不登校についての個別相談会も予定。「不登校の体験談を、親と当事者の目線で聞けるのは滅多にない。これをきっかけに、まずはフリースクールに通えるようになってもらえれば」と期待を込める。「学校以外の地域で安心できる場所を見つけてもらえれば」とも。
開催時間は13時~16時20分(12時30分開場、個別相談会は15時~)。参加費は、一般=1,000円、同NPO会員=500円。定員100人。