福島産の野菜や六次化商品を販売する「お百しょう屋」(福島市本町)が3月23日、福島市のパセオ通りの一角にオープンした。
生活雑貨などを販売する「サンチェ・イゲタ」のショーウインドーだった場所を改修して開いた同店。オープンのきっかけについて、店主の佐藤宏美さんは「元は福島駅前で毎週日曜に野菜などを販売していたが、街の飲食店向けに野菜を販売したいと思い、この場所でのオープンに至った」と振り返る。
店内は2坪。棚にはキャベツの脇芽や白菜の茎立ち菜、イタリアンパセリなどの珍しい野菜や、農薬と肥料を使わずに育て収穫したコシヒカリも並べる。
オープン当日はホットリンゴジュースの振る舞いも行った。来店客からは「シャッター街だった通りに活気が出た」「あえて小さなスペースで販売しているため入りやすい」などの声が聞かれた。
エコ活動にも力を入れ、マイバックの持参を呼び掛けているほか、買い物などの際に使った紙袋を持ち寄って同店の買い物袋に利用している。
佐藤さんは「地元の新鮮な野菜を扱っている、地元のおいしさを一番に地元の人に届けたい。街の飲食店の人たちにも利用してもらえれば。飲食店と地元の農家をつなげたい」と意気込みを見せる。今後、地元農家による直接販売も予定。
営業時間は10時~18時30分。水曜定休。