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福島の恵みがぎっしり詰まった「雪うさぎの恵み弁当」、産学連携で商品化

信濃屋オリジナル弁当「雪うさぎの恵み弁当」

信濃屋オリジナル弁当「雪うさぎの恵み弁当」

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 福島市役所で3月29日、信濃屋(福島市鎌田)の新商品「雪うさぎ弁当」の試食披露会が行われた。市の補助事業を活用した弁当は福島大学と産学連携して構想を練り、昨年より取り組んできた。

「雪うさぎの恵み弁当」の試食披露宴の様子

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 同社の高橋光彦社長は「福島の名物はたくさんある中、果物(特にモモ)はスイーツなどでの商品化が多かった。これを何とか名物弁当にしたいと、福島名産の桃をご飯にあえた今までに無い弁当を作ることで「福島の果物」のPRと地域活性化につながれば」と期待を込める。

 パッケージなどで共同開発に携わった福島大学人間発達学類の新井浩教授は「ネーミングの雪うさぎは福島の季節のシンボル。あえてパッケージに雪うさぎを写し出すのではなく、言葉で説明し、空気感や季節感を感じながら召し上がっていただき、本物の雪うさぎを見たいとまた福島に来ていただけるようにと考えた」と振り返る。

 パッケージ側面部分のデザインを担当した同大学生の生方伶奈さん(4年)は「うさぎがおかずとなった食材と遊んでいるかわいらしいデザインにした」」と話す。

 「雪うさぎ」は吾妻山に積もった雪が溶け、山肌と残った雪がちょうどウサギが跳ねている姿に見えることから、福島市民に親しまれてきた。雪うさぎが現れると農家が種をまき始めたことから、「種まきうさぎ」とも呼ばれている。

 福島の地形を考え配置された弁当は9マスで仕切り、新商品の「桃ご飯」、ゆかりご飯、サケのほぐし身ご飯と彩り豊かなご飯3種、麗山高原豚の煮物、雪うさぎとかまぼこと緑のおひたし、伊達鶏のみそ焼き、立子山のしみ豆腐と彩り野菜、イカニンジン、あんぽ柿の天ぷらと桃の甘露煮など福島の食材や郷土料理を盛り込む。

 価格は1,200円(税別)。

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