伊達市で衣料品の製造を行う「メル」(伊達市保原町前田町)が布マスクを製造し、提携企業と連携し県北地域のコンビニ店などで販売している。
婦人服や子ども服の製造を主に行う同社。布マスク製造のきっかけについて、社長の若林裕二さんは「コロナウイルスの流行でマスクが不足している。東日本大震災で何もできなかった悔しさから、今この状況で何かできないかと思い製造に至った」と振り返る。
同社は3月20日に企画を立案。生地の手配、デザインの考案などを経て4月に製造開始。「まずは社員で試着し、デザインを変えたりするなどした。とにかく早く皆さんに配りたい一心だった」と若林さん。福島市の求人広告代理店「梛(なぎ)」(福島市宮下町)と同市の卸販売会社「メイドイン福島」と提携し、県北地域に約9万枚を流通。コンビニ店やドラッグストアなどで販売している。
神奈川県の企業とも提携し、神奈川県庁、藤沢市、横須賀市などに約10万枚が流通しているという。
若林さんは「コロナウイルスから子どもたちを守るためにも、マスクをしてほしい」と呼び掛ける。
布マスクは白・黒・ネイビーの3種。価格は2枚セットで1,000円。