福島市の文化施設「チェンバおおまち」(福島市大町)で6月19日、NHKの朝ドラ「エール」で使われた小道具や衣装などを展示する「エール展」が始まった。
同市出身の作曲家・古関裕而をモデルとした朝ドラ「エール」に放映に合わせ開く同展。同市商工観光部の深谷淳さんは「この施設が古関裕而の生家の近くにあることもあり、開催に至った」と振り返る。
会場内にはドラマの出演者らの等身大パネルを設置し、記念撮影も可能。実際にドラマで使ったレジスターやハーモニカ、主演の窪田正孝さんが着た衣装などを展示している。ドラマの主題歌「星影のエール」が流れ、設置されているモニターではこれまでの放送を振り返ることができる。
来場した人からは「福島にこんなに才能あふれる人がいて驚いた、ドラマの放送も毎日の楽しみにしている」「大好きなドラマなので、来場した記念に写真を撮った。とても楽しめた」などの声が聞かれた。
20日には福島市大町に、古関裕而の軌跡をたどる「古関裕而まちなか青春館」がオープン。「エール」のシーンをラッピングした周遊バスも運行を始める。当面は土曜・日曜・祝日のみ、福島駅東口から「古関裕而記念館」(入江町)までを往復。車内アナウンスは窪田正孝さんが担当。
深谷さんは「まだコロナウイルスの状況が落ち着いたとは言えないので、新しい生活様式を踏まえ来館してもらえれば」と呼び掛ける。
開館時間は10時~17時(最終入館16時30分)。入館無料。新型コロナウイルス感染症対策のため、入館時、受付表に氏名を記入。一度の入場は10人までの制限を設ける。