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福島で川俣出身の「絵描き」の作品展 著名人1万人の似顔絵展示

壁一面に展示されている似顔絵

壁一面に展示されている似顔絵

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 川俣町出身の「絵描き」、木綱唯(きつない、本名=橘内英勝)さんの作品展が現在、パセオ通りにある生活雑貨店「いげた」(福島市本町)の3階展示スペースで開催されている。

木綱唯さんの描いた似顔絵をモチーフにした缶バッジのガチャポン(1回=100円)

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 木綱唯さんが趣味で描いた著名人の似顔絵を展示している同展。同町在住で今回の作品展を企画した遠藤典子さんは「今回は『地域のスタディー』展示会の第1回として川俣を取り上げたいと思い、木綱唯さんの作品展を企画した。川俣をこれからどう考えていくか興味があった」と振り返る。「木綱唯さんはあくまで趣味で絵を描いていたので、画家ではなく『絵描き』を名乗っていた」とも。

 木綱唯さんは同町日和田出身。絵を趣味としており、50歳ごろから本格的に取り組み始めたという。2016(平成28)年、91歳で亡くなった。木綱唯さんはボールペンでコート紙の広告チラシの裏に描くことを好み、延べ1万人以上の著名人の似顔絵を描いた。「時の総理大臣やテレビなどで話題になった人の似顔絵が多い」と遠藤さん。

 同展では同町で作られた民芸品や同町出身者が制作したグッズも展示。木綱唯さんの絵をモチーフとした缶バッジもガチャポンで販売している(1回100円)ほか、会場1階に販売コーナーを設ける。9月には民芸品を作るワークショップも予定。

 遠藤さんは「9月からは木綱唯さんの絵をベースに、川俣の文化に触れた展示も予定している。今後は国見町や福島市内の各地域などの文化にも触れられれば」と意気込みを見せる。

 開催時間は10時~19時。水曜定休。入場無料。9月29日まで。

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