福島市の渡利学習センター(福島市渡利、TEL 024-523-1551)が11月16日、敷地内に建てた新館に移転した。
1979(昭和54)年に渡利公民館として建設され、41年目の今年11月7日に閉館した同館。旧館エントランスには「41年間ありがとう」のメッセージが書かれ、最後の来館者に呼び掛けていた。新館建設の経緯について、福島市教育委員会生涯学習課の渡邉敏勝さんは「旧館は施設・設備が老朽化し、段差のある施設構造にもなっていた。より利用しやすい施設を目指した」と話す。
外観はベージュのレンガと白の壁で自然と調和するデザインに仕上げた。館内は、ユニバーサルデザインで段差のない室内にしたほか、エレベーター、多目的トイレ、授乳室を設置。「避難所になることも想定して敷地のかさ上げを行ったほか、太陽光発電、蓄電池も設置した」と渡邉さん。「自由なサークル活動や個人学習への支援のため、広いエントランス・談話コーナー・多目的ホールも設けている」とも。
個人の学習支援の他、地域社会の発展を目標に掲げる同館。地域づくりと指導者養成のため、学校や地域の団体と連携した行事の開催も予定。
渡邉さんは「今後は、地域の生涯学習・社会教育の核、防災の拠点として利活用を図りたい」と意気込みを見せる。
開館時間は9時~21時。火曜(火曜が祝日の場合はその翌日)・祝日休館。