福島で唯一の修験道の寺院「真龍院」(福島市笹木野)で昨年10月1日から行われた「百日護摩行」が1月8日で終了した。
山伏のルーツを持つ同院。「百日護摩行」を行ったきっかけについて、住職の駒井さんは「私たちの宗派は『生きている人を助ける宗派』なので、今何をしなければいけないか考えた時、空海のように疫病を払えればと思い行った」と振り返る。「雪のため山に入る修業ができなかった」とも。
百日護摩行は期間中毎夜、本尊の前で乳木(にゅうもく)たきき、読経をするもの。今年で70歳を迎える駒井さんは「自分の置かれている立場、何のために修業をしているかを考えていた」と話す。
同院では滝行を行うことも可能。駒井さんは「終息を願って、5月ごろからは滝行ができれば」と話す。