宿泊施設とカフェを兼ね備えた「La Union(ラ ウニオン)」(福島市大町)が3月26日、プレオープンする。
2階がカフェ、3階が宿泊施設となっている同店。店主の伊藤篤史さんは自転車で71カ国を旅した経験がある。オープンのきっかけについて、伊藤さんは「世界を旅してきた中で、今度は自分が旅人を迎える場所を作りたいと思いオープンに至った」と振り返る。伊藤さん自身が物件を探して工事を行い、オープンまでに1年半かけたという。
カフェは28席を用意。カウンターとテーブル席が並び、広々とした造りになっている。「店内の床の工事が一番大変だった。元々あったタイルをすべて剥がし、コンクリートの状態で模様を削った」と伊藤さん。カフェでは世界各国の大衆料理を中心に提供予定。地元の飲食店などにキッチンを貸し出して、同店で他店の料理を楽しめる企画なども予定している。29日・30日は伊藤さんと同じく世界を旅したゲストを迎え、福島の食材を使ったネパールの水ギョーザの試食会を予定。
宿泊施設はベッド14床を備え、最大16人が宿泊可能。相部屋(2,900円)と個室(5,800円~)を用意している。伊藤さんは「長期滞在者向けにマンスリープランやウイークリープランも予定している」と話す。「昼間は時間貸しで、コワーキングスペースとしても利用できる」とも。
「福島の入り口」をキャッチコピーに掲げる同店。伊藤さんは「地元の人と旅行者との街の接点になれれば」と意気込みを見せる。「街の拠点として思い思いに使ってもらえれば」とも。
営業時間は7時30分~22時。グランドオープンは4月3日を予定。