国見町営の塾「放課後塾 ハル」(国見町山崎舘東)が6月7日、藤田駅前のコワーキングスペース「アカリ」(山崎舘東)内に開塾した。
開塾のきっかけについて、塾長の三好菜月さんは「学習環境の整備と、地域の将来を担う人材の育成を目的にしている」と話す。「町内に大きな学習塾がなく、近隣の市町の塾に通わなくてはならず保護者の送迎の負担も大きかった」という。
同町には小学校と中学校が1校ずつあるが、高校は無い。三好さんは「中学校を卒業すると子どもたちは町外へ出てしまうため、小・中学校の段階から町に対して誇りを持ってもらえれば」と期待を込める。
講師には町の地域おこし協力隊を迎える。メンバーは神奈川や埼玉などの県外出身で、英語や数学などの授業を行う。6月から中学3年生を受け入れ、中学1・2年生は9月から受け入れる。各学年30人を予定。新型コロナウイルス感染症対策として、検温や消毒などの対策を取る。
塾名の「ハル」は同町名の由来になった「国を見晴(みは)るかす」の「晴る」から命名。塾名には「子どもたちの未来が雲一つなく晴れ渡るように」「心が晴れ晴れとした気持ちで自分の人生を歩んでいけるように」「子どもたちが自分の将来を見晴らしワクワクした未来を作っていけるように」の3つの意味を込めた。「子どもたちの放課後が豊かになればと『放課後塾』と名付けた」と三好さん。「これからの町を担う人材を育んでいければ」と意気込みを見せる。
開塾時間は、1学期=19時15分~21時15分(2・3学期は17時15分~)。