福島の暮らしの中で生まれた作品や食品を販売する雑貨店「ent(エント)」(福島市大町)が9月21日、福島市大町にオープンした。

福島県内から集められた商品

　一般社団法人「tenten」が運営する同店。同法人は福島県外などから福島に転入した女性たちのサポート活動やコミュニティー作りを支援している。コミュニティーに参加する転入女性らが店長・スタッフとなり、商品のセレクトや店舗運営を行う。一般財団法人「ふくしま未来研究会」より運営委託を受ける。

　店名の由来について、店長の浅野聡子さんは「入り口の英訳『entrance』の3文字を取って『ent』にした」と話す。「福島に転入してきた女性にとっての入り口となり、福島県の良いものを知るきっかけになる店にできれば」とも。

　コンセプトは「福島の新しいギフトショップ」。福島の素材を使っているもの、パッケージが洗練されているもの、シンプルなもの、作り手の熱量を感じられるものなどを県内各地から集めている。購入した商品は、オリジナルのメッセージカードや熨斗(のし)を付けてギフトラッピングが可能。

　取扱商品は、漆器、陶器、磁器、会津木綿、ベビー用品、アロマオイル、ボタニカルキャンドル、リース、ドライフルーツ、ジャム、米、グラノーラなど。その他、コーヒーや季節のドリンクがテークアウトできる。

　浅野さんは「地域の人や作家、生産者ともつながっていけるような店を目指したい」と意気込みを見せる。

　営業時間は10時～16時30分。月曜と第1・3日曜定休。